新卒からコンサルタントとして、“プロフェショナル”である事を叩き込まれました。
何も知らない社会人1年目から、当たり前のように言われ、洗脳に近い心得から、人を指導する立場で気付かされた事などの経験から13個に集約してみました。
- 信頼を築く
- ファクトにこだわる
- 課題(イシュー)を定義する
- 仮説を持つ
- 論理(ロジック)で納得させる
- 成果(アウトカム)へ執着する
- スピードが命!とりあえずやってみる
- 技を磨く
- 感情を理解する
- 大局観と現場感を持つ
- 誠実であれ
- 遊びを忘れない
- 人を動かす
この心得をもとに具体的な実践をしていけば、会社に依存しないで、どんな状況でも、仕事やお金に困らない能力を身につけることができると思います。
信頼を築く
・他人との信頼を築くためには、約束を絶対に守り、責任を果たす事が重要。“コミットメント”というものです。
・依頼された事に対しての進捗状況や、もし、約束を守る事ができない事が予測されたら、事前に説明をする責任があります。“アカウンタビリティ”というものです。
ファクトにこだわる
・“数字”で証明する。事実の中でも数字は絶大な力を持つ。数字で証明したメッセージは明快に伝わる。逆に言えば、伝える数字は常に正確でなければならない。
・自分は、何が分かっていて、何が分かっていないかを常に明確にする。事実と自分や他人の意見(推測)の違いを認識する。
・自分の足でかせぐ。価値のある事実とは「現場感」のある事実。自分が直接見たり、聞いたりすることによってしか得られない情報に価値がある。
課題(イシュー)を定義する
・本質を追及する。表面的な幾つかの問題点をそのまま捉えるのではなく、その背景にある唯一の問題点発生メカニズム、所謂、課題(イシュー)を解明する、というような姿勢を持つ。
・「何に答えを出す必要があるのか(イシュー)」という議論から始め、「そのためには何を明らかにする必要があるのか(仮説)」という流れで分析を設計する。
・多くの人は「解の質が高いこと」が仕事のバリューを決めることだと思っているけれど、本当に大事なのは「イシュー度が高いこと」。それが生産性を上げるポイント。犬の道を通るな。
仮説を持つ
・常に、その時点での答え(仮説)を持つ。情報が少ない中でも、必ず、答え(仮説)を立てる。
・仮説と検証方法を書くクセをつけ、検証しながら仮説を進化させる。
・検証結果からの仮説の誤りを修正することに逡巡しない。仮説の部分と検証済みの結論を混同しない。
・他業界、経験者、ベストプラクティスからヒントを得ようとしてみる。
論理(ロジック)で納得させる
・全てにおいて、ロジックを意識する。ロジックによって他人の共感を得る。経験不足、年齢差等をロジックで補う。
・ロジックは、他人の立場で展開し、一人よがりは厳禁。
・まずは、メッセージ設計から始める。このWhyの部分に重点を置く。
・構造化/階層化と「原因と結果」に気を配る。ロジックにモレ/抜け/飛びを作らない。
成果(アウトカム)へ執着する
・アウトプットなしに成果(アウトカム)は生まれない。アウトプットで、メッセージは磨き、自分自身の商品価値を表現する。
・常により良い成果を目指す。客観的な推敲を心掛け、顧客の満足が得られるかを自問し続ける。常により良い成果を目指し、次回に向け、今回の反省を行う。次への進歩のために反省の心を持つ
・コンセプトという「考え方」を考える。どのような考え方というポジションを明確にすることが成果に結びつく。
スピードが命!とりあえずやってみる
・"Quick & Dirty"を心掛ける。漫然と構えていても時間が過ぎるだけである。スピードは時にクオリティーにつながる。
・とにかくやってみる。考えやアイデアならまずは書く。書いたものを識者にぶつけ、揉む。書かれないうちは思考ではない。
技を磨く
・自分が目指す分野の基本的な知識、技術を一通り身につける。基本を覚えず、自分の技を探求するのは、ただの形なし。型があるから型破り、型がなければ形無し。
・学習する技術を身に付け、失わない。新しいことを真先に吸収する。
・本質を突いた「必殺技」を身につける。他人と差別化した自分独自の「商品コンセプト」を創出する。
感情を理解する
・人は論理のみでは動きません。感情の方が人を動かす要因という前提条件を理解する。
・組織の底辺には感情が流れている。“野心”と“嫉妬”が蠢いている。この二つの感情を理解しないと組織は動かない。
大局観と現場感を持つ
・目前の問題にとらわれず、一段高い視点から考える。全体の流れ、コンテクスト(文脈)を踏まえた言動をとる。
・ストレートで明快、それでいて他人とは一味違う問題意識を持つ。
・現場を重視する。事件は現場で起きている。現場を理解し、動かすことができないのであれば、大局観も妄想にすぎない。
誠実であれ
・誠実さこそが、何よりも重要。利害関係での付き合いはそれ以上でもそれ以下でもない。
・誠実さこそが、本当に困った時に頼りになる真のビジネスパートナーを築くことができる。
遊びを忘れない
・遊び心がなければ、人は継続することができない、モチベーションを維持する事はできない。頑張った事に対するご褒美は必要。
・遊び心がない人はつまらない。つまらない人に人は一緒にいたいとは思わない。
人を動かす
・人を動かさなければ、大きな事を成し遂げることができない。
・人に好かれ、人を説得して、人を変えることができないと人を動かすことはできない。