「思考力(考える力)」を高めるための本を紹介します。
読み易さとしての「難易度」、思考力の構造としての「抽象度」2軸で整理してみました。「即効性」の観点も参考にしてみてください。
一部重複もありますが、「論理的思考力を鍛えるための本:推薦16冊」もご参考ください。
知識・技術層については、事業戦略立案というテーマを軸しました。
知識・技術層
「それ、いくら儲かるの?」外資系投資銀行で最初に教わる万能スキル エクセルで学ぶビジネス・シミュレーション超基本
- 作者:熊野 整
- 発売日: 2019/02/28
- メディア: Kindle版
・外資系投資銀行のエクセル仕事術でお馴染みの熊野さんの最新シリーズ本。
・幅の大きさや文字色の使い方など、業界では共通ルールもあり、戦略ファーム、投資銀行やファンドに就職、転職する人はこの本の内容を知っていて、損はない。
・表題通り、超基本なので、それ以上は期待しない事。
戦略プロフェッショナル―シェア逆転の企業変革ドラマ (日経ビジネス人文庫)
- 作者:三枝 匡
- 発売日: 2002/09/01
- メディア: 文庫
・BCGの日本人第一号で、ミスミグループをグローバル企業に発展させた三枝さんのビジネス小説本。
・事業戦略立案、企業変革の実行を小説風に分り易く記載した本。戦略コンサルの役割などを掴むのにお薦め本。
・ 「V字回復の経営―2年で会社を変えられますか」、「経営パワーの危機―会社再建の企業変革ドラマ 」のシリーズ本も併せて読んでください。
- 作者:相葉 宏二,グロービス経営大学院
- 発売日: 2014/08/11
- メディア: Kindle版
・事業戦略のMBA教科書です。
・事業戦略の案件を経験しているコンサルタントにとっては、目新しいものはないですが、全体を抑える上で良いと思います。
・コーポレートファナンスを実践として利活用するにはこの本がお薦めです。財務戦略や資金調達に携わる人は是非、読んでみてください。
・コーポレートファナンスの定番は「コーポレート・ファイナンス 第10版 上」、「コーポレート・ファイナンス 第10版 下」ですが、読むのエネルギーいります。
- 作者:ジョン P コッター
- 発売日: 2014/09/24
- メディア: Kindle版
・多くの企業変革本はありますが、正直な所、企業変革の第一人者であるコッター先生の企業変革力で十分です。
・ジョン・コッターの8段階のプロセスは、企業変革関係のプロジェクトには必須です。
- 作者:ジェイ・B・バーニー
- 発売日: 2003/12/05
- メディア: 単行本
・戦略本の名書であるバーニー先生の「企業戦略本」です。戦略本の中では読み易い部類です。
・日本では「競争戦略論」のマイケル・ポーターのが有名ですが、個人的にはこちらの本がより実践に使える知識を蓄える事ができると思います。
・「企業戦略論【中】事業戦略編 競争優位の構築と持続」、「企業戦略論【下】全社戦略編 競争優位の構築と持続」のセットで一つのシリーズです。
思考・言動層
- 作者:佐々木 圭一
- 発売日: 2013/03/04
- メディア: Kindle版
・コミュニケーション本でのベストセラー本です。
・どんなに良い内容でも伝わらないと意味がない。伝わるためには伝え方が大切。
・偏差値が高く、学歴が良いが、分かりやすく伝えるのが苦手な方にお勧めの一冊。
- 作者:安宅和人
- 発売日: 2014/09/01
- メディア: Kindle版
・脳科学、元マッキンゼー、ヤフーCSOの安宅和人さんの名著。
・問題(イシュー)を定義する事の重要度を分かり易く説明。ロジカルシンキング本で一冊ならこの本がお勧め。
- 作者:内田 和成
- 発売日: 2013/05/02
- メディア: Kindle版
・元BCGの日本代表の内田和成さんの本。「仮説思考」という言葉は聞いた事があるけど、具体的にどういう事を理解するためにはこの本が良いです。
・「論点」と「仮説」はセットなので、「論点思考」もセットで読むとより理解が進みます。
- 作者:バーバラ ミント
- 発売日: 1999/03/01
- メディア: 単行本
・世界共通で、多くのコンサルティングファームで教科書になっている本。
・情報を深さと広さで整理する技術、事実→推察→行動などの論理的アプローチの仕方を説明しています。
・但し、日本語訳の問題もあると思いますが、少し読みづらいです。「入門 考える技術・書く技術」編からでも十分です。
・社会で騙されたり丸め込まれたりしないために自分の身を守れば良いのか、ずるい相手が仕掛けてくる“弱味を突く戦略”の神髄をユーモラスに描いた、世界でロングセラーを続ける社会心理学の名著です。
・マーケティング、営業、交渉など仕事で人とのやりとりで携わる方は是非、読んでください。
素質・資質層
- 作者:ダビッド・J. シュワルツ
- 発売日: 2004/09/01
- メディア: 単行本
・題名だけ見ると、怪しい自己啓発本ですが、とても読み易く、シンプルなメッセージになっています。
・私自身がマネジャーになった時に、尊敬するパートナーからお薦めされた本です。
・日々、同じような仕事で飽きてきた時期で読みと新しい気付きがあると思います。
・スタンフォード大学集中講座シリーズです。「20歳のときに知っておきたかったこと」の方が有名だと思います。
・こちらは、より”クリエィティブ”にフォーカスした内容です。ベンチャー志望などの学生や転職を考えている方は一読を。
・自己啓発本は大体読んだよみたいな方にお薦めです。
・人生を闘い、本当を追求する姿勢を熱く説きます。自分に対して、相当厳しい内容になっています。
・会社の中で評価され、私イケていると思っている方は自戒の念を含め、読んでみてください。
・去年のベストセラー本となった自己啓発本です。とりあえず、行動して、有名な方にインタビューしました実エピソードで伝えています。
・内容的に、より若いうちに読んだ方が良いです。
・言葉自体はとてもわかり易く、読み易いです。ただ、何度も読み返す事でこの言葉の内容を咀嚼することができます。
・「1 盗人にも五分の理を認める」、「2 重要感を持たせる」、「3 人の立場に身を置く」が人を動かす三原則。
・キングオブ自己啓発本です。
・とりあえず、考えるを考える上で何をすれば良いかは、この本を読めば間違いない。
本を月2冊以上買う方へのお薦め
・アマゾンの読み放題サービス”kindle unlimited”サービス。月1冊以上読むならお得です。
・本を買ったが読んでない本が溜っているなら、要約サイト ”flier (フライヤー)”もお薦め。