厨二コンサルによる随筆的ブログ

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コンサルへの転職と就活:SIer系一覧と実情

各コンサルティングファームの実情を纏めです。SIer系編です。
戦略ファーム編総合ファーム編
もご参考に。

対象企業をコンサルティングと呼ぶかどうかは人により違と思いますが、人材の行き来があるので、取り纏めました。

外資系コンサル経験者は、「コンサルティングはプロフェショナルファームだ!(特に戦略系は)」という考えの方も多いので、SIer系はコンサルファームと見てないかと。

個人的には、国内企業はコンサルファームを追うのではなく、違うポジショニングで攻めるべきかと。”コンサルティング”という言葉も敢えて使わない戦略とかのが良いかと。

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SIer系全体像

・ITサービス市場での国内売上ランキングは富士通、日立製作所、NTTデータ、NEC、IBM、TIS、NRIの順になります。

 国内ITサービス市場 売上ランキング
IDC Japanより

・コンサルティング部門における規模と存在感では、

IBMのGlobal Business Serivce(GBS)部が規模も存在感もある。サービスラインとしてはアクセンチュアと類似
その次にNRIのコンサルティング部門と、NECの子会社のアビームです。
NTTデータグループのNTTデータ経営研究所/QUNIE日立コンサルティングは3番手。
富士通はDX系コンサル会社として、リッジラインズを2020年4月に創設。幹部は外資系の人達を集結。
外資系戦略/総合系ファーム出身者達が経営幹部の新興系ITコンサルであるベイカレントはここ10年で急成長

IBMグローバル・ビジネス・サービス(GBS)

IBM ビジネスコンサルティング - Japan

・2002年、PwCのコンサルティング部隊をIBMが買収。現在、IBMのGlobal Business Serivce(GBS)部。
・コンサルティングファームというよりは、IBMというグローバルIT企業の一部門としのコンサル部隊。2,000~3,000人ぐらいの規模
・偉くなると、コンサルファームのパートナーというより、グローバルカンパニーの経営幹部という要素が求められる。
・昔はエンタープライズITならIBMだったが、グローバル/国内でも、ここ20年で、存在感が低下した事は否めない。
基礎研究レベルも含めIT技術力は、他コンサルファームでは追い付けないのは事実。
・文化は日本IBMカルチャー(ダイバシティなどは前提としているが数字(株主)主義)を土台にコンサル文化を融合。
・理系で勉強とかきちんとしている方が多い印象。

野村総合研究所:NRI

NRI 野村総合研究所

・公表(強固な顧客基盤)されていますが、野村グループとセブンイレブングループが2大顧客基盤。売上の4割前後かと。
・金融機関や官公庁の調査・分析系の案件に強み。
・金融のシンクタンク系からのシステム開発/コンサル事業の流れなので、文化は金融/シンクタンクの流れを汲む。
勉強でき、言う事をちゃんとく聞く、優等生が多い。
・総合ファームの中では圧倒的に新卒率が高い
・NRIから外資ファームはあるが、外資ファームからNRIはほとんど聞かない。

アビームコンサルティング:NEC

アビームコンサルティング

・NECの子会社。メインはパッケージングソフトであるSAP導入支援
・70~80%程度の案件はSAP系かと。
・SAP導入市場においてはアクセンチュアとアビームが強い。両者で50%以上かと。
・2025年問題(SAP‐ERP保守期限)で、SAP市場はあと2~3年までバブルが続く予定。
・戦略としては、”コンサル”でマーケティングで人材獲得。SAPフォーカスでサービスに磨きをかける。
・国内SIerでSAPやっているならば、年収面はアクセンチュアかアビームに転職した方が良いです。

NTTデータ経営研究所/QUNIE:NTTデータ

NTTデータ経営研究所クニエ

・NTTデータの子会社。NTTグループとしては戦略コンサルをNTTデータ経営研究所、業務/ITコンサルをクニエという位置付け。
・良くも悪くも、巨大なNTTグループの一子会社。文化や組織・制度もNTTグループの影響度合いが強い。Up or Outという概念すらないかと。
・NTTグループ各社が顧客になる案件は多数。(←グループ会社あるある)
・NTTデータ、つまりSI案件とのセット提案やシステム開発に繋げる提案も多数。(←ITコンサルあるある)
・NTTグループ/NTTデータ内での会社・部署移動及び、国内SIerから転職組が多い
・他コンサルファームからキャリアアップで転職する人はいないかと。ワークライフバランスとかの安定志向で転職する人は一定数。
・外資のように偉くなったら、強いコミットメントとかもないので、システム開発に詳しく、コンサルっぽい仕事をしたいが、プレッシャーが強いのは嫌だという人には良いのでは。

日立コンサルティング:日立製作所

日立コンサルティング

・日立グループのコンサルティング子会社。日本企業のグローバルな活躍を支援することを目的として2002年に設立。
・顧客や文化/制度は、日立グループの子会社なので、、、
・BSI(Business Consulting & Systems Integration)や、日立グループ自身の技術力、開発力との融合という意味で、BTI(Business Consulting & Technical Integration)が事業コンセプト。
・2000年代に、外資系総合ファームを目指し、人員拡大を狙う。そのために、日立グループでは異例の総合系コンサルファームの給与テーブルを担保。
・システム開発よりで外資系に疲れちゃった人や出世が厳しいそうな人が管理職で転職した印象。または、国内SIerの方が”コンサルティング”という言葉に惹かれて転職した人が多かったのでは。近年は不明。

Rigelinez:富士通

Ridgelinez:リッジラインズ

・今年、4月1日に発足した富士通のDX系コンサル会社。幹部は外資系の人達を集結
DXを推進する富士通の新会社「Ridgelinez」の全貌に迫る
・この外資系総合コンサルファームを追う戦略、どうなんでしょうね?
・外資系総合ファームのエース級や準エース級の人達って、ブランド(ネーム)好きや会社愛が強い人達が多いから、転職しないと思う。
テック系ベンチャーの人材は、大手SIerグループの会社には行かないでしょう。
・一方、給与が維持されるという事で、ワークワイフバランス重視の安定志向や、疲れちゃった人達は転職すると思う。あとは、他国内SIerでDXと年収のキーワードで惹かれる人達か。
コンサル業界は人材が全て。人材育成が会社の成長にダイレクトに紐づく業界。特に、若者へのマインドセットが重要。
・若者を教育するシニアコンサルタント/マネジャー層はさらに超重要。勢いのコンサルファームはこの層が30歳前後でやる気に満ち溢れているだよね。
・社員の半分以上が36歳以上のコンサルファームには未来はない。
・コンサルファーム志向なら、30歳前後の”イケている”ジュニアミドル層を集められるかが成功の鍵。

ベイカレント

ベイカレント・コンサルティング | BayCurrent Consulting

外資系戦略/総合系ファーム出身者達が経営幹部の新興系ITコンサル。
・”戦略/コンサルティング”というマーケティングで人材を集め、実案件はシステム開発が9割ぐらい。一部のみで戦略系案件を実施。
・戦略系案件アサインは社内選抜制。
・オフィスの綺麗さ、受付の可愛さも含め、”戦略/コンサルティング”というイメージのマーケティングで、若く/体力的に頑張れる人材を集め、外資系総合ファームより安い価格で提案し、案件拡大。おじさんは少ないので給与は国内SIer以上。
・5、6年前から、札束攻勢で、総合コンサルファームのジュニアミドル/ミドル層を獲得
・経営戦略としては正しいと思います。コンサルタントとしてのキャリアはどうなんでしょうね?
・若くして、システム開発でチームリーダー/マネジメントスキルを獲得を狙うのであれば、悪くないキャリア。総合ファームも大企業化で20代でチームリーダー経験とかもしづらくなってきているので。
・経営幹部(候補)として入社し、実経営経験を積む事と、IPOで一攫千金を狙うのであれば、キャリアとして正しい選択。ただ、もうIPO済みですから。

ご参考

・戦略、総合、IT系などの各ファームのサービスの違いは「コンサル一覧と実情:全コンサルティングファーム俯瞰図」を参照。
・各ファームの年収が気になる方は「
コンサルティングファームの年収:戦略ファーム/総合ファームの役職別年収」を参照。
・コンサルに興味がある程度で、まだ業界研究や具体的な仕事を知らない方は「コンサルタントになる前に読んだ方が良い本」を参照。