各コンサルティングファームの年収について、取り纏めてみました。あくまで目安感になります。役職が上がる程、インセンティブや業績・個人の割合が多くなるので、あまり参考になりません。
例えば、同じパートナーでも1年目のパートナーは年収3~5千万円程度ですが、グローバルでインダストリーリードとかだと年収3~5億円程度になります。
戦略系コンサルファーム
・欧州系のローランドベルガーはMBBを代表とした米国系よりも1~2割程度低い。
・コンサルタントやアソシエイトなど最初のプロモーションで年収1,000万円は超える。
・逆に言うと、最初のプロモーションが2倍弱になる事でニンジン機能を果たす。
・一方、ファーム側もここで振るいに掛ける。アップorアウト文化でも、コンサル業界は投資銀行みたいな明確なレイオフではない。同期が昇進する中、自分だけが昇進しないという状況で、自分から辞めていくパターンが多い。
・米国系はマネジャーで、トータル年収2,000万円は超える。
・シニアマネジャー/プリンシパル以降は、インセンティブなどの割合が多くなり、個人次第。
・MBBはプリンシパルで年収5,000万円超える人もいるが、ATカーニーやローランドベルガーはパートナー前だと厳しい。
・最近のコンサルバブルもあり、シニアパートナークラスは億プレイヤー。
総合系コンサルファーム
・アクセンチュアストラテジーとStrategy&(旧ブース):PwCは給与テーブルが戦略部隊向けで別テーブル。
・大体、米系戦略ファームよりも1~2割程度低い程度。戦略以外のコンサルティング部門より2~3割程度高い程度。
・デロイトは、元々戦略サービスもあった事もあり、モニター・デロイトとDTCではそこまで差はないと推察。
・総合ファームの戦略以外のコンサルティング部隊は、シニアコンサルタント~マネジャーで年収1,000万円を超える。但し、マネジャーで年収2,000万円を超える事はない。
・シニアマネジャー数年で年収2,000万円を超える。
・パートナー以降は、本人の数字次第。システム導入、アウトソーシングでも売上を上げる人が偉くなり、給与テーブルも高くなる。
・監査系のビッグ4はパートナーシップ制なので、自分が売上した案件に応じた年収(報酬)が基本。故に、パートナーになると、案件取り合いが起こりがち。
・一方、アクセンチュアとIBMは上場しているグローバル企業なので、数字を挙げると供に、グローバルマネジメント力や政治力(本国へのアピール)も重要になる。報酬も他グローバル企業同様、偉くなればなる程、ストックオプションなどの割合が多くなる。
ご参考
・戦略、総合、IT系などの各ファームのサービスの違いは「コンサル一覧と実情:全コンサルティングファーム俯瞰図」を参照。
・コンサルに興味がある程度で、まだ業界研究や具体的な仕事を知らない方は「コンサルタントになる前に読んだ方が良い本」を参照。