厨二コンサルによる随筆的ブログ

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”戦略”と”計画”の違い

戦略コンサルタントと業務/ITコンサルタントの両方の経験を踏まえ、"戦略と計画"の5つの違いを説明します。

”付加価値”と”必要資源”

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こちらは、「何かを考え、実行する」時の「順番」に対する「付加価値」と「必要資源」の曲線を表現した図です。
順番は、思想(Concept)→戦略(Strategy)→戦術(Tactics)→計画(Plan)→実行(Action)になります。

戦略は計画より付加価値は高く
計画は戦略より資源が必要になります。

例えば、”転職”をテーマとすると、

思想:お金が1番→
戦略:営業力を活かせる、「市場規模がある外資系生保」か「市場が急成長してる事業承継」を狙う→
戦術:コミュニケーション力を示すため、エージェントは使わず直接転職。スケジュールは4月入社からの逆引き
計画:
11月は準備、12月に書類提出、1月に面接、2月で条件交渉/転職決定→
実行:スケジュール通り実施

となります。

思想や戦略の段階で間違った仮説で実行すると、人生の幸せを逃したり、転職に失敗します。
一方、時間やお金などの資源は、計画、実行の段階でより多く必要になります。

”自由”と”制約”

戦略は計画よりも自由度が高く
計画は戦略よりも制約を受けます

例えば、経営/事業戦略を検討する上で、外部環境、内部環境分析など現状を正解に把握したら、どのように勝つかを検討するのかは検討する人次第です。一部事業売却や新規事業創出など、自由に検討できます。

一方、計画段階になると、目的は明確であり、いつまでに何をやる、使える人材や予算なども決まっています。つまり、制約を受けます。

”独自性”と”最適化”

戦略で1番重要な要素は、独自性です。
他人の真似事や過去のコピーでは、他者を圧倒して勝つことはできません。
他人の意見なんて聞かない方が良いです。ファクトが集まったら、自分自身で考え抜くだけです。

一方、計画は最適化を求めることか重要です。ターゲット期限をゴールとして、需要と供給の最適化」を検討します。
需要に対して供給足らないなら、計画時点できちんと供給の増加依頼をすべきです。または、期限を伸ばすか、需要を下げるべきです。
実行できない計画を立案しても、失敗するだけです。まだ実行しない方がマシです。

”仮説思考”と””網羅性”

戦略の検討では、仮説思考を一番使います。限定された情報で、良い戦略を1つ考えれば良いです。
極めてセンスが良い人だったら、10分で優れた仮説を立てることができるかもしません。一方、センスのない人は1ヵ月考え抜いても良い仮説を立てることができないかもしれません。これが戦略の残酷性です。

一方、計画はヌケ・モレ/ダブりなくの網羅性が重要です。コンサル用語でいうMECE(Mutually Exclusive, Collectively Exhaustive)です。
計画は丁寧さや緻密さが求められます。アイデア勝負ではないです。

”リーダー”と”マネジャー”

戦略検討時に必要な人材は、意思決定できるリーダーです。戦略検討では何かを捨てる/諦める事を決めるのが重要です。そして、その判断ができるかが成功の鍵になります。

一方、計画段階では、各ステークホルダーとの落し所を調整できるマネジャーです。独りよがりの意思決定では、必要資源を最適に按分することはできません。

 

”戦略”が得意の人が”計画”が得意という訳でないです。また、逆も然りです。