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各コンサルファームへの転職と就活:ベイン・アンド・カンパニー(Bain)の特徴と年収

戦略コンサルティングファームでMBBの一角であるのベイン・アンド・カンパニー(Bain)の紹介です。MBBのマッキンゼーとBCGもご参考に。

マッキンゼー(McK)の特徴と年収
ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)の特徴と年収

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ファームの特徴

Bain & Companyは、1973年にビル・ベイン他4名のコンサルタントによって設立。
・2020年、現在、世界37ヵ国の58拠点以上に事業所を展開。約10,500名のプロフェショナルを擁す。東京オフィスは1981年に開設。
・グローバル全体売上も$5billion(5,100億円)程度と推測。マッキンゼー・アンド・カンパニーの半分程度の売上規模。
・ベインは徹底した「結果主義」を標榜。クライアントに対して、具体的に目に見える成果を出すことを信条としている。
・この徹底的な結果主義は、マッキンゼーやBCGと差別化したベインの強みで、ハーバードのMBAのケーススタディーにもなっている。
・「単に理論的に正しいが実行不可能な答えではなく、業と社会の最大価値を追求した本当の答えを提供したい」というベインの信念であり、カルチャーにもなっている。
・米国プロフェショナルファーム評価「Vault Consulting Rankings」においても、MBBで常にマッキンゼー、BCGと争っている。
・ベインキャピタルはベインのシニアパートナーらが設立したが、全くの別会社。法的関連、資本関係もない。金融業界ではベインと言えばキャピタルの方。

日本市場における特徴

 ・グローバルではMBB(ビッグ3)だが、国内だとマッキンゼー(M)/BCG(B)とBain。一般的な国内知名度も同様。
・マッキンゼー、BCGと比較して、事業戦略系の案件、兄弟のベインキャピタル(資本関係上は関係なし)もあり、ファンドに対するM&A支援(M&A戦略、ビジネスDDやPMI)が相対的な割合が多い。
・海外オフィスとの連携が多く、海外プロジェクトへのアサインや海外オフィスへのトランスファー制度などが充実。グローバル・ワンチームで活動し、東京オフィスに来るグローバルメンバーも多い。
・国内社員による企業評価の「Open Work」でも、5点満点中4.85という極めて高い評価コンサルファーム1番の評価。ファーム全体の雰囲気も良く、働きやすいとの事。女性にも高い人気。
・プロボノ活動にも力を入れており、これまで多くのNPO・NGOなどの非営利団体に無償でコンサルティングを提供。 
・東京のパートナー数は20人弱で、マッキンゼーとBCGの半分以下。国内のプロフェショナル数は200~300人ぐらいじゃないかと。200人もいないかも。

ベインへの転職方法

・30歳以下で、スタッフの転職が主流。
・マネジャー以上はファーム内での昇進が主流。
・筆記試験もあり、情報処理能力は求められる。
・マッキンゼー同様、グローバルワンファーム志向が強いので、英語力も必須。
・年収の問題で、マッキンゼー、BGCからのMBB内での転職だと劣後してしまうため、少ない。
・総合ファームから戦略ファームへの転職も、年収と転職しやすさから転職エージェントはBCGをお薦めしてくる。

キャリアパス

・グローバルでは。ゼネラルリストの戦略コンサルティング職とは別に、デジタル部隊なども存在。
・ゼネラルリストの戦略コンサルティング職としては、

アソシエイトコンサルタント 
コンサルタント
ケースチームリーダー
マネジャー 
プリンシパル
パートナー

のキャリアパス。

アソシエイトコンサルタント

・新卒学生の方、実務経験が2年未満(第2新卒)の方がスタートするポジション
・アソシエトの年収は600~800万円で程度。

コンサルタント

・30歳前後の中途入社の人や、新卒で入社の2~3年後の昇進。
・プロジェクト推進のタスクの中核的存在。クライアント・サブチームメンバーとの協働作業においてリーダー的役割。
・クライアントが抱える課題を設定し、仮説と検証を実施。また、そのためにクライアント社内やエキスパートインタビューも含めた情報収集・分析を実施。
・年収は800~1,200万円程度。 

ケースチームリーダー

・通常、コンサルタントとして経験を積んだ後、シニアレベルの入り口となるケースチームリーダー(CTL)に昇進
・シニアコンサルタントのポジション。マネジャーまでにポジションを実質3段階的としている所は、マッキンゼーとBCGとの違い
・CTLは研修の責任者を務め、分析プロセス全体を管理する方法を学び、クライアントが抱える課題や属する業界の専門知識を深め、真のインパクトを生む解決策を提言。
・クライアントに対し、疑問を解く回答を提供するだけでなく、戦略実行により想定されるインパクトの細部までも提示。
・年収は1,300~ 1,800万円程度。

マネジャー

・管理職で部下を持つ立場で、スタッフの評価も実施。ケースチームとクライアントの双方にとって、リーダーとしての役割を果たす。
・ファーム内での昇進を経て、マネージャーに就任するケースがほとんど。
・クライアントが抱える困難な課題を特定し、クライアントが確信を持って行動を起こせるよう、真に迫るインサイトを提示。
・オフィス内ではリーダーシップの一員として発言権を有する立場であり、様々な面において指導的な職務を遂行し、プラクティスに関する専門知識を深め、アソシエイトコンサルタントやコンサルタントをサポートするなど、極めて重要な役割を担う。
・年収は2,000~2,500万円程度。

プリンシパル

・マネージャーとパートナーの中間に位置するポジション。プロジェクトリーダーの上級マネージャーというよりは、パートナーの見習いという立ち位置。
・プリンシパルは大局的なアプローチを実践し、クライアントが抱える困難なビジネス上の課題を解決。
・自分の武器となるプラクティスを持つ。サービスオファリングの開発などを実施。
・プロジェクトデリバリーの最終責任に加え、クライアントとのリレーション構築の役割も担当し、クライアントに価値のある提案を分析・提言。
・自分の名前でクライアントと関係を構築して、仕事を取ってくる階層。
・年収は3,000万円の大台に乗り、3,000~5,000万円程度。

パートナー

・所謂、パートナー。ファームのパートナー(共同責任者)として、クライアントとの関係構築、プラクティス開発、人材育成などの責任を持つ。
・クライアントとの長期的な関係を構築し、ビジネスを成功に導き、サクセスストーリーを描き、ファームおよびクライアント、両社の企業の成長に対し、大きく貢献する ことが求めらる。
・研修、採用、コーチングおよび企業の社会的責任といった重要な社内プロセスにおいて根本的な役割を果たす。
・少なくとも1つのケイパビリティおよび1つの業界に関する専門家として認められる人物が求められる。
・年収はファームにおける責任と売上次第。パートナーの年収の考え方はどのファームも同じ。基本給が3,000~4,000万円でボーナス含め、5,000万円エントリー。業績と自分の成績次第。

ご参考

・戦略、総合、IT系などの各ファームのサービスの違いは「コンサル一覧と実情:全コンサルティングファーム俯瞰図」を参照。
・戦略ファームの全体像については、「コンサル一覧と実情:戦略ファーム編」を参照。
・評価に関するランキングについては、「コンサルティングファームのランキング:評価編」を参照。
・コンサルに興味がある程度で、まだ業界研究や具体的な仕事を知らない方は「コンサルタントになる前に読んだ方が良い本」を参照。