「思考力(考える力)」の構造を踏まえ、第一階層の知識・技術層を高めるポイントを説明します。英語、エクセル(数学)、パワーポイントなどの紙書き、調査・分析手法などの知識・技術層の獲得するための方法論は明確であります。
ちゃんとやれば誰もができるようになる領域です。例えるなら、漢字ドリルの世界です。
この層の技能獲得のコツは、継続して、やれるかです。人間の記憶力などの特性を理解して、獲得方法の工夫はありますが、基本的に投入した工数だけ成長が望める層です。
ゲームフィケーション(ゲームのように楽しむ)
継続できるように、モチベーションを維持できるかが肝です。モチベーションを維持するためには、ゲームフィケーション要素で楽しむのがポイントです。
どんな些細な事でも、期限/制約条件とご褒美などを設けて、楽しむことです。
例えば、TOEICでいつまでに何点とか、簿記をとるとか、毎日、本を読んでブログに書く。で、それが達成したら、自分にご褒美を上げるとかです。
何人かグループを作り、コミュニケーションで仲間づくりや競争形式にするのも1案だと思います。私たちのチームでは、若者が中心に、英語、財務分析、論理的思考向上などの勉強会チームを組んで、チーム全体でのスキル向上を目指しています。
広さはピボットで拡大
現時点、自分が携わっている仕事、プロジェクトに関連して、直接的にアウトプットに紐づけて、対応すると効率的です。
例えば、新規事業立案のプロジェクトなら、そのタイミングで、PL作成(プロジェクション)、調査・分析手法などの技能を獲得した方が効率的です。メインの知識・技術からピボットして拡大していくと波及的に知識・技術を吸収できます。
深さはタスク移行で効率化
速度と品質が両方共に、ほぼ最大値まで達したのなら、そのタスクは下の職位メンバに移行した方が良いです。
本人にとってはオペレーション状態となっているタスクなので、そこを繰り返ししても成長は望めないです。ならば、未熟なメンバに機会提供した方が全体として最適です。
気をつけるポイントは、「本当に速度と品質が最大値までに達しているのか」と、「その速度と品質を最短で獲得するために形式化できているのか」です。
面倒くさいタスクを職位の下のメンバに振るのは、単純に投げているだけで、チーム全体としの知的生産性は向上しません。
例えば、コピー一つでも速度と品質に最大値まで上げ、形式化することでいろいろできます。
技術・知識の新陳代謝
そして、最も大切なことは、何歳になっても新しい技能を一つでも多く、より深く、獲得し続けることです。 第1階層の技術・知識層は劣後し易いので、新陳代謝をし続けなければなりません。
ご参考
「論理的思考力を鍛えるための本:推薦16冊」もご参考にしてください。